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5分でわかるスペイン産赤ワイン「ティント」
スペインワインの代表格である赤ワイン。産地とブドウ品種ごとに、それぞれ特徴を持っています。同じ産地やブドウ品種でも、ブドウ畑の環境やワイナリーの扱いによって非常に様々なタイプの赤ワインが生まれるのですが、ここでは一般的なスタイルとされるものを紹介していきます。産地やブドウ品種、熟成度ごとに異なる赤ワインのペアリングのポイントも見ていきましょう。 スペイン産赤ワインの選び方が分からないあなたも、これで、レストランや食品店で選択する際の大きなポイントが掴めます。ちなみにスペイン語で、赤ワインは「ティント」と言うんですよ。 スペイン産赤ワインの特徴 1. 産地ごとの特徴 Map courtesy of http://www.winefolly.com リオハ リオハは、スペインの中でも特に有名なワインの産地です。とりわけ、赤ワインの品質の高さで国際的に評価されています。地域は、リオハ・アルタ、リオハ・オリエンタル、リオハ・アラベサという3つのエリアに分かれており、エリアごとに全く異なる種類の土壌と、異なる海流の影響を受けた気候を有しています。このような環境の違いだけでなく、ワインの醸造方法も多様であることから、リオハ産の赤ワインはボトルごとで幅広いスタイルが見られると言われています。単一品種からつくられるワインはもちろん、ブレンドワインも盛んにつくられていますし、またオーガニックワインや、熟成期間の長いレセルバやグランレセルバのワインなど、あらゆる種類かつ安定した美味しさの赤ワインが楽しめるでしょう。地域で主に使用されているブドウ品種はテンプラニーリョ。用途が広く、ワインに優雅な味わいを与える品種として知られています。他にも、ガルナッチャ、グラシアーノ、マスエロ、マトゥラーナなどの品種も使用されています。 著名な生産者 Marqués de Riscal CVNE Bodegas Muga リベラ・デル・ドゥエロ スペイン中央北部、ドゥエロ川のほとりに位置するリベラ・デル・ドゥエロ。ここで生産される赤ワインは、国内でも最高級ということで有名です。テンプラニーリョが、この地域の赤ワイン生産における主力品種。リベラ・デル・ドゥエロの地域で育つテンプラニーリョは、ティント・フィノまたはティント・デル・パイスと呼ばれています。地域の高い標高と複雑な地形、厳しい気候と寒暖差によって、最高の調和と品質が詰まった果実となっています。リベラ・デル・ドゥエロの赤ワインは、タンニンの強さと濃い果実の風味、アロマの完璧なバランス、そして複雑さと優美さを兼ね備えた風味を持っています。一口飲めば、リベラ・デル・ドゥエロ産であることがはっきりと分かるようなパーフェクトな香りと味わいに気づくでしょう。 著名な生産者 Vega Sicilia Dominio de Pingus Bodegas …
スペイン産ワインの特徴を知るための、9つのポイント
世界三大ワイン生産国の一つであるスペイン※。スペインのワインは世界でも最高品質であり、また文化・歴史における重要性でも注目されています。スペイン産ワインのキーワードは、「多様性」でしょう。国内は地域ごとで様々な風景や気候、文化を有しており、加えてワインの醸造方法も幅広いものである、といった点を背景に、ここで生まれるワインは非常に多様性に富んだものとなっているのです。 ワインと言えばフランス、というイメージが強い方も多いかもしれませんが、世界ではスペイン産ワインのレベルと多様性は一目置かれているものです。ユニークなスペインのワインについて知っていたら、お洒落で少しかっこいいと思いませんか?それでは、スペイン産ワインの特徴を知るために、9つのポイントを見ていきましょう。 ※国際ブドウ・ワイン機構(OIV)によれば、2022年時点で、スペインはイタリア、フランスとともに世界のワイン生産量の51%を占めています。 スペイン産ワインの主要なポイント 1. 地理的多様性 スペインのブドウ畑面積は世界全体の13%に相当し、面積において世界最大の国となっています。数字にも表れているように、スペインはその地理的位置と多様な土壌、恵まれた気象条件によってブドウの育成に最適な場所なのです。国内の地理的多様性は目覚ましく、北はガリシアの涼しく緑豊かな地域から、リオハの暖かく乾燥した地域、南はカナリア諸島の微気候帯まで、様々な気候と風景が存在しています。国内各所に広がるワイン産地のそれぞれが独自の気候と土壌を持つことになり、その環境に適合して育成されるブドウ品種もまた、バラエティに富んだものとなっているのです。こういった地理的多様性が寄与することで、スペインでは非常に多彩なスタイルを持つワインが生まれています。 2. ブドウ品種 スペインが誇るブドウ品種は約600とされています。特に、固有品種と土着品種の宝庫として知られており、その多くが世界の他の地域では見ることができないものです。著名な品種は、赤ブドウでテンプラニーリョ、ガルナチャ、モナストレル、白ブドウでアルバリーニョ、ヴェルデホ、ビウラ、など。通常、各地域ごとで代表的な独自のブドウ品種が存在します。 3. 産地と原産地呼称制度 スペインのワイン産地の数は、地理的分類により確認されているものだけで138産地もあります。その中でも特に有名な産地は、リオハ、リベラ・デル・ドゥエロ、プリオラート、リアス・バイシャス、ヘレスなど。各産地が異なるテロワール※を持ち、その影響を受けることで生まれる、特徴あるワインを生産しています。スペインには原産地呼称制度と呼ばれる、とりわけ高品質なワインを生産する産地を認定するための、いわゆる格付け制度が存在します。認定に当たっては非常に細かく厳しい条件が設定されており、格付けの7つの分類のうち最上位のDOCa(特選原産地呼称ワイン)とDO(原産地呼称ワイン)には、それぞれ2つの産地、70の産地が認定されています。 ※「テロワール」は、土壌や気象条件、立地、ブドウ品種、地元の習慣など、特定の地理的位置においてワインの特性に影響を与える要因の組み合わせを意味する、フランス語由来の言葉です。スペインのワイン醸造において、テロワールはワインの特性と風味のプロファイルを形成する上で重要な役割を果たしています。 4. 熟成カテゴリ スペインのワインは、その熟成度合い(熟成期間)によって分類がなされています。分類の基準は、赤ワインや白ワイン、カヴァなどワインの種類によって異なります。また、分類をより厳格にする目的で、一部の産地では異なるルールのもとで基準が制定されている場合があります。主要な分類カテゴリは、熟成期間の短いものから、ホベン、ロブレ、クリアンサ、レセルバ、グラン・レセルバ。一般的に、熟成期間が最も長いグラン・レセルバのワインは、プレミアムとみなされ価格が高い傾向にありますが、熟成期間の長さと品質は連動するというわけではなく、異なる特徴を持つワインとして分類がされていると理解した方が良いでしょう。 5. ワインの種類 スペインワインの代表的カテゴリは、赤ワイン、白ワイン、カヴァ、シェリー※。これらどの種類のワインにおいても最高品質が守られており、国際的に地位が確立されています。赤ワインは、国内各所にある世界的に有名な多くの産地から生産され、ブドウ品種や醸造方法、熟成期間も多種多様。スペイン産の赤ワインと言えば、世界の愛好家を唸らせるものです。近年特に注目が高くなっている白ワインも、ボトルごとが持つ新鮮さ、酸味、アロマで、尽きることない楽しみを与えてくれます。国全体で広く生産される赤ワイン・白ワインの一方で、特定地域との結びつきが強いカヴァとシェリー。世界三大スパークリングワインとされ、伝統的な製法が守られていることで有名なカヴァ。カタルーニャのコムタッツ・デ・バルセロナ地域を主要産地とし、全体の95%以上がここで生産されています。シェリーは、アンダルシア地方のヘレスを中心に、特有の醸造プロセスでつくられる酒精強化ワイン。シェリー・トライアングルと呼ばれる、ヘレス周辺の特定地域でつくられたものだけがシェリーと呼ばれますが、辛口から甘口まで実に多彩なスタイルと様々な種類が存在しています。 …